私立幼稚園の採用試験 全体の流れと試験内容【 アドバイス付きの体験談】

私立幼稚園採用試験体験談幼稚園の先生の部屋
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こんにちは!!試験の話でちょっぴり緊張気味のくまこです。

 

最初に行っておきますが、幼稚園の採用試験は一般企業とはかなり異なると思います。

しかもなんか対策がハッキリせず、謎に包まれている感じがしませんか…?

特に私立は園によって試験内容が大きく違い、ギリギリで募集がかかることもあるので、短期間で準備をしなければならないことも。

大体どんな様子なのかだけでも知っておきたいですよね。

 

今回は、私が私立幼稚園の採用試験を受けた時の試験内容についてまとめたいと思います。

 

ちょっと他の方の体験談と違うのは、実際に採用され、教師側の立場になったからこそみえてくる部分も記載します。このポイントの枠で囲まれた個所は要チェック。

 

あくまでも私が受けた時の体験談です。園によって方針も考え方も違います。参考としてお読みください。

 

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私立幼稚園の採用試験はどんな方式?

 

私立幼稚園の採用試験の方式は、実は県によって違いがあります。

 

私の県では

  • 9月に地区全体の幼稚園を集めて就活生への説明会
  • 順次採用試験を受けたい園へ履歴書と願書提出
  • 10月から各幼稚園での採用試験開始
  • 園から直接電話での合格発表

という流れでした。

 

県によっては地区全体で統一の筆記試験があり、その後各園での面接という流れになる県もありますし、直接各園での採用試験となる県もあります。

自分が試験を受ける一年前からネットなどで情報を収集し、自分の県の試験全体の方式や流れをつかんでおくと安心。

 

特に県外の大学に通っている方は、全く情報が入ってこない恐れがあります。(私のときはそうでした)人任せにせず必ず自分で情報を収集しましょう。

 

私の県では、教育系の企業が運営する幼稚園の試験もありましたが、そちらの流れは

  • エントリーシートで応募
  • 県全体の一括試験
  • 郵送での合格発表

という流れで、合格後辞退することも可能でした。

 

全体説明会の流れ

 

私の地区で行われた全体説明会の流れは

  • 全体で県の目指す幼児教育についての話や採用試験の流れの説明を聞く
  • 園ごとに分かれたブースで採用試験の日程や園の簡単な説明を受ける
  • 現段階で受けたいと思っている園を答えるアンケートに回答し、帰宅

という流れでした。

 

園ごとのブースでは、就活生からの質問にも答えてくれたので、疑問な点があれば準備しておくとGOOD

 

中にはいくつも質問をしてアピールしている子もいましたが、他の方も質問をしたいですし、ブースが空くのを待っている人も。周りとの協調性も重要です。一つか二つ質問を用意しておく位がベスト。

 

チェックしておきたいことは園の先生の雰囲気、試験内容、願書締切日、試験日

 

試験日は園によって微妙に違うものの、大体同じくらいの時期で行われます。

よほどのことがない限り、合格後の辞退はしないようにとの説明があったので、実質受けられるのは1つの園。大体の園の試験が終了した頃、二次募集をかける園もありました。

 

中には願書の締切日が説明会から1週間も無い園もあったので、事前に自分で園のことを調べ、ある程度受ける園の目星をつけておく必要があります。

 

園ごとの採用試験の内容

 

私の働いていた園での採用試験の内容は

  • 小論文
  • ピアノ実技
  • 面接

の3つでした。

 

小論文の試験内容

 

私の年のお題は「未婚の母で育てるには」でした。

なかなかに重い内容。

 

その人の人間性と子育てや幼児教育に対する知識、倫理観、考え方などを見られたのだと思います。

 

私は

  • 様々な家庭環境があるということ
  • 子育ては家庭環境だけがすべてではないこと
  • 幼稚園としてはどんなサポートをしていくことが出来るか、どんな環境が必要になるか
  • 家庭と園だけではなく、地域や社会全体の家庭や母親へのサポートの必要性

などについて書いたと思います。

 

私は幼稚園教諭と保育士だけでなく、社会福祉士の国家資格の勉強もしていたので、社会全体の視点からも書くことが出来たのは大きかったかもしれません。

 

毎日10時間勉強したのは無駄じゃなかった…。まさかここで役立つとは…。

 

ただ、どう書くのが正解だったかなんてわからないですし、おそらくこれが正解というものもないと思います。

 

幼稚園の先生は、固定概念に縛られない子どもを相手にする仕事なので、一つの考えに固執せず、幅広い視点から物事を考えたり、気持ちを想像する力は必要。大学時代に色々な経験をして、幅広い視点を持てる柔軟性を鍛えましょう。

 

ピアノ実技の試験内容

 

内容は

  • 曲はなんでもOKなので、1曲演奏
  • 演奏後ピアノ経験と技術レベルについて面談

 

私はソナチネの最初の方に載っていた曲を選んだと思います。

童謡のチューリップの歌を弾いている子もいれば、ショパンを弾いてる子もいました。

楽譜も見て大丈夫でしたよ。

 

自分に合ったレベルの曲で大丈夫。ピアノが苦手でも、子どもが一緒に歌えるレベルまで練習してくることが出来ているかというのが大切だと思います。

 

もちろんピアノが得意な人は持ち味の一つとなるので技術をアピールしましょう。

 

ピアノが得意な先生もいれば、運動が得意な先生もいる。現場では名曲を披露することはほとんどないので、必ずしも難易度の高い曲を弾いたから合格するとは限りません。

 

それでも、曲中に何度も止まってしまったり、最初からやり直したりという状況だと、実際の現場で困るのは確かです。

 

学生時代のうちにある程度までレベルを上げておくことは大切。

 

園によって課題曲が出されるところもあるかと思いますが、前々から1曲得意な曲を練習しておくと安心かもしれませんね。

 

演奏後の面談では

  • ピアノを習っていたか
  • 何年くらい習っていたか
  • どの本のレベルまで進んでいたか

について聞かれました。

簡単な面談で2分もたたないくらいで終了。

 

面接の試験内容

 

私の働いていた園では理事長先生、園長先生、副園長先生の3人が面接官で、一人ずつ面接を受けました。

 

聞かれた内容は

  • この園を志願した理由
  • この園でどんなことをしていきたいか
  • 履歴書を見ていくつか質問
  • 園までの交通手段

などです。

 

他にも聞かれたかもしれませんが、ちょっとうろ覚えです、すみません…。

 

園までの交通手段は聞かれますが、車で40分かかるような先生もいたので、あまり試験に影響はないかと。

 

履歴書からの質問で、私は社会福祉士のことを聞かれました。

 

実は、4年制を出ている人は、短大出の先生よりも若干お給料が高いんです。

給料を割増しても見合うだけの売りを持っていることは大切かもしれません。

 

逆に、給与面を危惧して、4年制出の人をあまりとらない園もあります。よくよく調べましょう!!

 

面接で見られるのはずばり人間性だと思います。

 

もちろん意欲も大切。

事前にどんな方針をもって、何を大切にしている園なのかは調べておく必要があります。

ただ、それは採用試験を受けるにあたって基本事項。みんな調べてきます。みんな採用して欲しいです。意欲ありありです。

 

一番見られるのはその人の人柄、雰囲気

こればかりは正直なところ、園長先生の好みも大きいです。フィーリング、まさにご縁。

一概にこんな人がいいというものではなく、その園に合っている人かどうか。

 

園のホームページを見て、どんな雰囲気の先生がいるか見ておくと少しは参考になるかも。

 

私立の幼稚園は園によって欲しい人材に差があります。

  • 外部から講師を呼び、英語や体操に力を入れる園
  • とにかく自然の中で身体を沢山動かすことを大切にしている園
  • 造形や音楽などの力を伸ばすことを大切にしている園
  • 少人数でアットフォームは雰囲気を大切にしている園

それぞれの方針に見合った人を採用したいのです。

 

  • 自分の持ち味を生かしていける園
  • 園の理念に賛同できる園

を選ぶことで、面接の時の志望動機に自分の思いがのっていきます。

 

とはいえ、「ここが一番気になるんだよ!!」という声が聞こえてきそうなので、就職後小耳に挟んだ先生達の会話を参考に、私の園ではこれが決め手だったのではということを挙げます。

 

笑顔は大切

面接緊張しますよね。でも先生になったら時に100人の保護者を前に話さないといけないことも出てきます。緊張しても自然な笑顔は大切。

 

社会人としての基礎

  • 話し方(落ち着いて丁寧に)
  • 身だしなみ(髪はまとめて化粧は適度に)
  • 座り方(足をそろえて座る)
  • 話している途中でやたら髪の毛を触ったりもじもじしたりしない
  • 相手の目を見て話す
  • しっかり相手の話を聞く

このようなことからも、人となりをある程度判断されてしまいます。

この人なら大丈夫そうだと思ってもらえる準備はしましょう。

 

自分すごいんだぞアピールはやりすぎ注意…。

もちろん自分を卑下したりはしなくてもいいです。

ただ、私はこんなことをしてきて、こんな経歴があって、こんな知識をもっててというアピールは、ポイントを絞ってあまりそればかりにならないようにしましょう。

知識や経験も大切ですが、謙虚に学んで行こうとする姿勢、相手を敬う気持ち、協調性が重んじられるという傾向があります。

(あたまでっかちであることを嫌ってあえて4年制出の人をとらない園も正直知っています。)

 

仕事仲間も保護者の方もほぼ女性、女社会です。残念ながら能力があればそれだけで認められるというわけではない。女性に受け入れてもらえる人柄かどうかも大切なのです。

 

 

面接は会話 台本じゃない

こう聞かれたらこう答えるというのを大まかに決めておくことは大切です。

でも、箇条書きでまとめるようにし、一字一句暗記するやり方は避けましょう

自分の考えや思いを話しているのに、途中で「次の言葉はなんだっけ…。」と詰まるのは不自然です。

いつどう聞かれても、会話の中で自然に自分の思いを伝えられるように、自分の考えを深めておくことが大切ですね。

 

コミュニケーション能力ってほんと大事なのよね…。

人見知りでも、仕事中は努力して自分から声をかけていかないといけないもんね。

 

やれるだけやったらあとは縁

 

幼稚園の採用試験について私の経験を元にまとめました。

正直、県によっても園によっても試験内容が違うので、今回まとめたのも体験談の一つにすぎません。

それでも少しでも未来の幼稚園の先生の力になれるように、できる限りの情報をお伝えしました。

 

情報収集も、ピアノの練習も、小論文の練習も、面接で話すことを考えるのも、精一杯努力したら後は正直ご縁です。

 

あなたにはちゃんとあなただけの魅力がある!!

前向きにいきましょう!!

 

あなたの良いところが、あなたの働きたい園の先生方にしっかり伝わりますように。心の底から応援しています!!

 

 

 

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