幼稚園に入ってから初めての家庭訪問。
不安や疑問に思うことが沢山あるようですね…。
私自身、友達から、「今度幼稚園の家庭訪問なんだけど…。」と相談を受けることが度々ありました。
そこで今回は、よく聞かれる幼稚園の家庭訪問の疑問に、元幼稚園教諭の私が率直にお答えしたいと思います!!
お茶菓子の問題
お茶菓子をどうするのか。
この疑問が一番多いんですよね。
結論から言うと「気にしなくていい」です。
はい。本当に。
私の園では、基本的にお茶菓子には手を付けないで統一でした。
その理由は
→「うちのお茶菓子では気に入ってもらえなかったんだわ…。」と思われてしまい、出すお茶菓子のレベルをどんどん上げてしまう方がいる。
→「うちでは食べなかったのに、あそこのうちでは食べたんだわ」と不服に思われる方がいる。
→平等にするなら全部食べなくてはいけませんが、無理です(笑)
→基本的に1件につき訪問時間は10分~15分と決まっていました。
などがあげられます。
逆にものすごく美味しそうなものを出していただいても食べることが出来ないので、我慢を強いられることも多々ありました。(笑)
どうしても気になるようなら、お子さんが好きなお菓子を机の上に置いておく程度でいいと思います。
そうすれば、家庭訪問中、お子さんがかまってほしくてぐずりだしたときや、手持無沙汰になってしまった時に、お子さんに食べさせて待っていてもらうこともできます。
「先生が食べてないのに子どもに食べさせるなんて!!」
などは気にしないで大丈夫ですよ!!
先生と保護者の方で話をするということが一番の目的です。
ただ、例外として、「これ、昨日子どもと先生のために作ったんです」
といって、手作りのお菓子を出していただく場合があります。
これはお子さんの気持ちを考えると断るわけにはいかないので、いただいて帰るようにしていました。
あと、お茶の問題ですが、こちらは園によって飲むか飲まないかに大きく差があると思います。
「せっかく出していただくのだからお茶だけでも飲まなくては…。」
と考える先生も少なくありません。私もそうでした。
出していただかなくても出していただいてもどちらでも構いませんが、口を付けたものは全て飲まねば…。という気持ちもあるので、出していただくなら、小さめのカップで出していただけるとありがたいかもしれません。
あまり飲むとトイレ問題が発生してしまうので…。
部屋の掃除の問題
「散らかっていたら、ルーズな家庭だと思われるのではないか」
そう思う気持ちは痛いほどわかります。
出来るだけ見た目がよくなるように必死で片づけるお姿が目に浮かびます。
私が迎え入れる側だったとしたら、確かに頑張って掃除するかもしれませんね…。
(今家の中すごい散らかってるんで 笑)
でも、ほどほどでいいです(笑)
確かに座って話が出来る場所もないとなると困るかもしれませんし、ゴミ屋敷のようになっていて、足元にいつ食べたかわからない食べかけの物が置いてあるような状態だったら、衛生面がちょっと気になるかもしれませんが、みなさんそこまでのレベルではないですよね?きっと。
なので、仲のいいママ友を迎え入れる位の気持ちで、ほどほどで大丈夫です。
といっても必死に片づけてくださるのでしょうね…気を遣わせてすみません…。
何を聞かれるの?
基本的にはご家庭でのお子さんの様子を伺います。
- 入園してから、進級してからの家での様子はどうか
- 家で好きな遊びは何か
- 園での生活についてなにかお子さんが話していることはあるか
などをききながら、園生活の参考にさせていただきます。
なかには園では毎日元気に過ごしていても、家だと園に行く前に嫌がって家から出たがらなかったり、ものすごくストレスを感じやすい子だと、食べる量が減ってしまったりということもあります。
そんなご家庭での様子を聞いて、園でフォローしていけるところがないか、保護者の方と一緒に考えていきます。
とはいえ、入園したばかりだったり、新学期始まったばかりのタイミングの家庭訪問の時は、まだまだどのお子さんも慣れない時期です。ゆっくり時間をかけて園に慣れていってもらう時期なので、嫌がったり渋ったりする様子があっても、それほど心配されなくても大丈夫ですよ。
また、アレルギーや持病をお持ちのお子さんの場合は、再確認もかねてもう一度今の様子をうかがうこともあります。
家庭訪問中子どもはどうする?
一緒の部屋で過ごしていてもらって大丈夫です。
おもちゃで遊んでいてもらって構いません。
私が担任をしていた時に、「先生が遊びに来る」と思っていた子がいて、私が話をするだけで帰ってしまったので、次の日一日中私を妬んでいた子がいました(笑)
「先生とお話しするから、遊んで待っててね」などと伝えておいていただけば幸いです。
父親など他の家族もいてもいい?
構いません。
育児はお母さんだけの仕事ではありませんので、もちろん他の家族の方がいていただいても大丈夫です。
中には、お母さんではなく、お父さんが中心に育児をしているのでということで、お父さんとお話をしたご家庭もありました。
お母さんが話をしている間、ゆっくり話が出来るように、お子さんと遊んですごしてくださっていたお父さんもいらっしゃいましたよ。
質問をしてもいい?
疑問に思うことや、不安に思うことがあれば質問してください。
時間が限られているので、たくさんの質問に答えることは出来ないかもしれませんが、聞いていただいた方が私はありがたいです。
担任だけの判断でお答えできないことは園に持ち帰ってから返答することもあるかと思いますが、わかる範囲で、今理解している範囲でお答えすると思います。
とはいえ、入園したばかり、新学期始まったばかりなので、担任もまだお子さんへの理解が浅いかと思いますし、これからお子さんの様子もどんどん変わっていきます。
現段階では判断しきれないこともあるということは承知しておいていただきたいなと思います。
最後に
家庭訪問。ドキドキしますよね!!
でも、実は伺う先生側もドキドキしています(笑)
お子さんについて共通理解をしあうというのは家庭訪問の大きな目的ですが、保護者の方との信頼関係を構築するというのも家庭訪問の目的です。
バス通園の子だと特にですけど、普段なかなかゆっくり話す機会がもてなかったりしますからね。
私は、保護者の方お一人お一人と直接話が出来る家庭訪問の時間は結構好きでした。
もちろんビビりなので、「変に思われていないかな」「髪型や服装変じゃないかな」「足しびれて立てなかったらどうしよう」「迷子にならないようにしないと…。」など沢山不安も抱えてましたけどね(笑)
(私は休みの日を使って全部のご家庭の場所を一度下見に行ってました。方向音痴なので)
家庭訪問が充実した温かい時間になることを祈っています!!
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